「諏訪泉」の創業は安政6年(1859)。もともとは智頭町智頭宿内で旅館を営んでおりました。
吉村昭氏の小説「桜田門外の変」には、鳥取藩へ主人公が行った折りに「智頭宿・かじや」に泊ったことが記されていますが、智頭は参勤交代で、鳥取藩主が最初に泊る宿場町でした。
諏訪泉の銘は、蔵の裏手におわします諏訪神社からいただいております。
信州の諏訪神社と同じく、7年に一度「御柱祭り」があり、近くは平成16年春、4本の杉の柱が立てられました。
諏訪神社は秋になると、見事な紅葉で、町の人々の憩いの場となっています。
神社の裏山全体が杉の木の濃い緑に覆われているので、一層紅葉のコントラスト鮮やかなものになります。
酒造りの思いは、鳴川元杜氏の言葉である「天のない酒造り」、「毎年が1年生」という言葉に集約され ます。
毎年変わる原料米の性質を早く把握して各工程で手を抜かず酒を造ること。
酒造りにこれで終 わりと言うことは無く、最高の物が出来てもまだまだ先がある。という思いでお酒を造っています。